品質スコアとは?|推定CTR・広告の関連性・LPの利便性を理解する

広告運用設計
田中くん
田中くん
佐藤さん、Google広告を見ていたら、
品質スコアが5って表示されていたんですけど……これって低いんですか?
佐藤さん
気になるよね。
じゃあ田中くん、品質スコアって何を評価している数字だと思う?
佐藤さん
田中くん
田中くん
広告の良し悪し……ですかね?
スコアが10なら良い広告で、1なら悪い広告とか?
佐藤さん
そう思うよね。
でも、品質スコア10を取ることが広告運用のゴールなのかな?
佐藤さん
田中くん
田中くん
たしかに……。
予約が取れなかったら、10でも意味がないですよね。
佐藤さん
そう!
じゃあ今回は、品質スコアを何のために見る数字なのかから考えていこう!
佐藤さん
品質スコアは、単純な「広告の点数」なのでしょうか。 一緒に考えてみましょう。
↓

① 品質スコアとは|広告・キーワード・LPの改善点を見つける診断指標

品質スコアとは、 Google広告で確認できる 1〜10の診断指標 です。

品質スコアは、 広告オークションそのものに使われる点数ではなく、 広告・キーワード・ランディングページに改善余地がないかを確認するための診断指標 として使います。

つまり、

品質スコアが高いから、広告が必ず上位に表示されるわけではありません。

品質スコアは、 主に次の3つの要素から構成されます。

① 推定CTR クリックされそう?

広告が表示されたとき、 クリックされる可能性

② 広告の関連性 検索意図に合っている?

キーワードや検索内容と、 広告内容のつながり

③ LPの利便性 クリック後も役立つ?

LPが検索ユーザーにとって 関連性があり使いやすいか

品質スコアを構成する3つの要素
品質スコアを構成する3つの要素 画像をタップすると拡大できます

さらに、 それぞれの要素には、

平均より上
平均的
平均より下

といった評価が表示されます。

たとえば、

品質スコア 5

推定CTR:平均より上
広告の関連性:平均より下
LPの利便性:平均的

だった場合、 単に 「品質スコア5だから低い」 と考えるのではなく、

「広告の関連性に改善余地がありそう」と分解して考える ことができます。

品質スコアは、 「何点だった?」を見るためではなく、「どこに改善余地がありそう?」を考えるために使う のが基本です。

佐藤さんからのワンポイントアドバイス
まず点数だけ見ない!
3つの内訳まで見て、どこに改善余地があるか確認しよう!
佐藤さん

② 推定CTRとは|広告が表示されたらクリックされそう?

1つ目は、 推定クリック率(推定CTR) です。

推定CTRは、 簡単にいうと、

推定CTR この広告が表示されたら、クリックされそう?

という視点です。

ここで注意したいのが、

推定CTRは、実際のCTRそのものではありません。

たとえば飲食店で、 ユーザーが

検索 新宿 個室 居酒屋

と検索したとします。

広告A 新宿の個室居酒屋|2名から個室OK

検索している人が、 自分向けの広告だと判断しやすい

広告B こだわり料理を楽しめる居酒屋

魅力はあるが、 「個室」を探している人とのつながりは弱い

この場合、 広告Aの方が、

「これ、自分が探しているお店かも」

と感じてもらいやすいかもしれません。

推定CTRの考え方
推定CTRの考え方|広告が表示されたときにクリックされそうか 画像をタップすると拡大できます

ただし、 推定CTRが低いからといって、

とにかくクリックされる広告を作る

と考えるのも違います。

たとえば、

広告A 新宿の居酒屋|人気店

広い人に興味を持ってもらいやすい

広告B 新宿の個室居酒屋|2名〜|コース4,000円〜

条件が具体的で、 合う人・合わない人が判断しやすい

広告Bは、 条件を具体的に書くことで、 クリックする人が絞られる可能性があります。

でも、 その分、予約につながりやすい人がクリックしている可能性 もあります。

CTRを上げること自体が広告運用のゴールではありません。

最終的には、 予約・問い合わせ・購入などの成果まで確認します。

佐藤さんからのワンポイントアドバイス
クリックされる広告を作るのは大事!
でも「誰からクリックされる?」まで考えてみよう!
佐藤さん

③ 広告の関連性とは|検索意図と広告内容が合っている?

2つ目は、 広告の関連性 です。

広告の関連性では、 検索している内容と、広告の内容がどのくらいつながっているか を考えます。

飲食店で考えてみましょう。

検索 新宿 個室 居酒屋
広告A 新宿の個室居酒屋|2名から個室OK

新宿・個室という検索意図とのつながりが分かりやすい

広告B 旬の食材を使った創作料理

魅力はあるが、 個室を探している人への答えとしては弱い

検索意図と広告の関連性
検索意図と広告の関連性 画像をタップすると拡大できます

ここで大事なのは、

キーワードを広告文に入れれば、それだけで関連性が高くなるわけではありません。

考えるべきなのは、

「この検索をした人は、何を知りたい?」

です。

たとえば、 「新宿 居酒屋 誕生日」 と検索しているなら、

誕生日プレートはある?
個室はある?
記念日コースはある?
サプライズ対応できる?

といった情報を探している可能性があります。

そのため、 単に 「新宿 居酒屋」 というキーワードを広告文に入れるだけでなく、

検索意図に対して、広告が答えになっているか を考えることが重要です。

④ LPの利便性とは|クリックした先でも期待に応えられている?

3つ目は、 ランディングページの利便性 です。

広告だけ良くても、 クリックした先でユーザーの期待に応えられなければ、 良い広告体験にはなりません。

たとえば、

「新宿 個室 居酒屋」と検索
↓
「新宿の個室居酒屋|2名から個室OK」
↓
個室写真・料金・空席情報・予約ボタンがあるLP

なら、 検索からLPまで内容がつながっています。

一方で、

「新宿 個室 居酒屋」と検索
↓
「新宿の個室居酒屋|2名から個室OK」
↓
店舗トップページだけが表示される

では、 ユーザーが個室情報を探し直す必要があります。

検索から広告、LPまでユーザーの期待がつながっているか
検索→広告→LPまでユーザーの期待がつながっているか 画像をタップすると拡大できます

LPを見るときは、 「ページがきれいか?」だけでは不十分 です。

たとえば、

広告で伝えた内容がLPにある? 欲しい情報をすぐ見つけられる? スマホでも見やすい? 予約まで迷わず進める? 検索した人に必要な情報がある?

といった視点で確認します。

広告で約束したことを、LPでもきちんと届ける。

佐藤さんからのワンポイントアドバイス
広告だけ直して終わらない!
クリックした後まで、ユーザーの期待がつながっているか見てみよう!
佐藤さん

⑤ 品質スコアと広告ランクの違い|品質スコアはオークションの点数ではない

ここは、 とても誤解されやすいところです。

品質スコアが低いと、

品質スコアが低い
↓
広告ランクも低い

と考えたくなるかもしれません。

しかし、

品質スコアそのものは、広告オークションで直接使われる点数ではありません。

一方、 広告が掲載できるか、 どの位置に表示されるかを決めるときに関係するのが 広告ランク です。

品質スコア 診断指標

1〜10で確認し、 広告・キーワード・LPの改善余地を探す

広告ランク オークション時の判断

掲載可否や掲載位置などを決めるために使われる

品質スコアと広告ランクの違い
品質スコアと広告ランクの違い 画像をタップすると拡大できます

広告ランクには、

01 入札単価
02 広告・LPの品質
03 広告ランクの下限値
04 オークションの競争状況
05 検索時の文脈
06 広告アセットなどの期待効果

など、 複数の要素が関係します。

つまり、

NG 品質スコア7
=広告ランク7
OK 品質スコアは診断
広告ランクはオークション時の判断

ただし、 品質スコアそのものはオークションに使われなくても、 推定CTR・広告の関連性・LPの利便性は、広告品質の改善を考えるうえで重要なヒント になります。

品質スコアは広告ランクではないが広告品質の改善を考えるヒントになる
品質スコアは広告ランクではないが、広告品質の改善を考えるヒントになる 画像をタップすると拡大できます

品質スコアは「広告ランクを上げるための点数」ではなく、「改善点を見つける診断指標」 と考えると分かりやすいです。

⑥ スコアだけを追わない|品質スコア10が広告運用のゴールではない

品質スコアを見るようになると、 ついやりたくなるのが、

品質スコア10を目指そう

という運用です。

でも、 広告運用の目的は 品質スコアを上げることではありません。

飲食店なら、

予約数を増やす
CPAを目標内にする
売上を増やす

といった事業成果が目的です。

たとえば、

広告 品質スコア CPA
広告A 8 10,000円
広告B 6 4,000円

この数字だけを見て、

品質スコア8だから広告Aの方が良い

とは判断できません。

最終目的が予約獲得なら、

CV数は? CPAは? CVRは? 売上は? 予約の質は?

なども含めて判断します。

品質スコアと広告成果は分けて考える
品質スコアと広告成果は分けて考える 画像をタップすると拡大できます

品質スコアはゴールではなく、ゴールへ近づくための診断材料。

佐藤さんからのワンポイントアドバイス
品質スコア10を取りにいくゲームにしない!
予約につながる広告を作るためのヒントとして使おう!
佐藤さん

⑦ 改善の考え方|「品質スコアが低い」から一歩分解する

では、 品質スコアが低かったとき、 どう改善すればよいのでしょうか。

私なら、 品質スコアの数字そのものではなく、3つの構成要素に分解 します。

品質スコアが低い
↓
どこが「平均より下」?
↓
推定CTR?
広告の関連性?
LPの利便性?
↓
原因仮説
↓
必要な改善
品質スコア改善の基本フロー
品質スコア改善の基本フロー 画像をタップすると拡大できます

推定CTRが「平均より下」

まず、

広告を見た人が
「クリックしてみたい」と思える?

を考えます。

検索意図に合った訴求? お店の強みが分かる? 情報が具体的? 行動したくなる内容? 他店との違いが分かる?

たとえば、

変更前 新宿の居酒屋
改善案 新宿駅3分|全席個室|2名〜予約OK

のように、 ユーザーが判断しやすい具体的な情報を入れる方法があります。

ただし、 CTRを上げるためだけに広い人へクリックさせない ことも重要です。

広告の関連性が「平均より下」

次に、

検索している内容と
広告文が本当に合っている?

を確認します。

たとえば、

キーワード
「新宿 居酒屋 個室」
↓
広告
「旬の魚を楽しめる人気店」

では、 「個室を探している」 という検索意図への答えが弱いかもしれません。

そこで、

新宿の個室居酒屋|2名から個室OK

のように、 検索ユーザーが知りたい情報とのつながりを考えます。

また、 関連性の異なる検索意図を同じ広告グループへまとめすぎていないか も確認します。

LPの利便性が「平均より下」

LPでは、

検索意図とページ内容が合っている? 広告で伝えた情報がある? 欲しい情報をすぐ確認できる? スマホで使いやすい? 予約方法が分かりやすい?

などを確認します。

たとえば、 「個室」を広告で強く訴求しているなら、

個室写真
対応人数
個室料金
コース
空席確認
予約ボタン

などを、 LPでも確認しやすくします。

推定CTR、広告の関連性、LPの利便性ごとの改善方法
推定CTR・広告の関連性・LPの利便性ごとの改善方法 画像をタップすると拡大できます

「スコアを上げる」ではなく「なぜ低い?」から考える

品質スコアを使った改善で避けたいのが、

品質スコアが低い
↓
とりあえず広告文を変更

という運用です。

品質スコアが低いというのは、 結果 です。

大切なのは、

「なぜ低くなっている?」を分解すること。

品質スコアが低い
↓
どの構成要素?
↓
なぜ?
↓
検索意図?
広告?
LP?
↓
原因仮説
↓
改善
↓
CV・CPAも確認
品質スコアから改善までの考え方
品質スコアから改善までの考え方 画像をタップすると拡大できます

改善した後は、 品質スコアが上がったかだけで終わらない ことも重要です。

最終的には、

CTRはどうなった? CVRはどうなった? CPAはどうなった? 予約数は増えた?

まで確認します。

佐藤さんからのワンポイントアドバイス
「品質スコアを上げよう!」から始めない!
まず「なぜ低い?」を分解して、必要な改善を考えていこう!
佐藤さん
品質スコアは点数を競うものではなく、「なぜ?」を考えるための診断材料。

品質スコアは、 Google広告における 広告・キーワード・LPの改善点を見つけるための診断指標 です。

推定CTR クリックされそう?
広告の関連性 検索意図と広告が合っている?
LPの利便性 クリック後も役立つ?
品質スコアのまとめ
品質スコアのまとめ 画像をタップすると拡大できます

ただし、 品質スコアそのものは、広告オークションで直接使われる点数ではありません。

だから、

NG 品質スコア5
=悪い広告
OK どこに改善余地があるか
3要素に分けて見る

そして、 最終的には、

品質スコアを確認
↓
改善余地を発見
↓
原因仮説
↓
広告・LPを改善
↓
CV・CPAまで確認

品質スコアを改善すること自体ではなく、ユーザー体験を改善した結果として広告成果が良くなることを目指す のが大切です。